FRBR

FRBRとは、1997年にIFLAによって発表され、目録規則の見直しをするための基礎となるものである。そして、書誌データ利用者の検索要求に応え、求めている情報を正確に得られるようにするため、書誌レコードにはどのようなデータが必要でどんな役割があるのかについて要件を考察している。
FRBRの特徴は、書誌レコードの要件が「実態関連モデル」によって示されていることである。書誌データ利用者が関心を持つと思われる対象を、ここでは「実態」としている。「実態関連モデル」を用いることによって、書誌レコードのそれぞれの要件への関連が枠組みを持っていることが示される。
「実態」とは具体的に3つのグループに分けられる。一つ目のグループは、知的・芸術的活動の成果である。二つ目のグループは、一つ目のグループの内容や制作・頒布、管理の責任である。三つ目のグループは、概念、物、出来事、場所という四つの実体がある。
一つ目のグループでは、さらに著作、表現形、体現形、個別資料という四つの実体がある。著作とは、抽象的で文字や映像に表現されていないもので、『 ハリーポッターと賢者の石』というように漠然と作品を指し示すものである。表現形は、著作が言語や版で特定されたものである。体現形は、表現形が何らかの媒体に具体化したものである。こうして著作から順次具体化されることによって、一点一点の資料を示す個別資料に行き着くのである。
こうして利用者の関心の細部をモデル化することで、資料を発見しやすい目録を作り出すことができるようにするのがFRBRに期待されるメリットである。

参考文献
上田修一 蟹瀬智弘著 『 RDA入門 目録規則の新たな展開』2014.公益社団法人日本図書館協会
志保田務編 『 情報資源組織論〔第2版〕ーよりよい情報アクセスを支える技とシステムー』2014.株式会社ミネルヴァ書房
田窪直規編著『改訂 情報資源組織論』2011.株式会社樹村房