しひょう

評価指標のタイプには、インプット指標、アウトプット指標、プロセス指標がある。
インプット指標とは、蔵書数、購入タイトル数、座席数、スタッフ数などの図書館サービスの体制である。実際にどれだけの環境が整えられているのかを知ることができるのがこの指標の長所である。しかし、このインプット指標は「使われるかもしれない」という利用の可能性を示しているだけで、たとえ蔵書がたくさんあったとしても、利用者が求めているものが無いという可能性もある。ここがインプット指標の短所である。
アウトプット指標は、インプット指標の短所をカバーすることができる。アウトプット指標はレファレンス件数や貸出数、ILL利用件数など、実際に図書館のサービスが利用されたという成果を見ることができるので、評価指標としてはインプット指標よりも上である。これが長所である。アウトプット指標に欠けているものは、まず効率性である。同じアウトプット(量)に対してどれだけのコストがかかったのかについては把握できない。例えば100万冊を貸し出すのにスタッフは20人より10人の方が効率が良いことになる。これは重要な評価対象である。次に、比較可能性である。貸出冊数が単に多いというだけでは評価はできない。なぜなら、貸出冊数だけ見たらA市の方が勝っていたとしても、スタッフ1人あたりの効率で見てみるとB市の方がよいということがある。そしてさらに市の人口一人当たりで見ると、やはりA市の方が評価がよいということもある。この場合、どの結果を重視するべきなのかが難しい問題になる。これらがアウトプット指標の短所である。
プロセス指標とは、一日当たりの目録処理冊数や担当者一人当たりのレファレンス処理件数など、効率を表す量を知ることができる、無駄の少なさに関する指標である。ここではアウトプット指標の短所である効率性をカバーすることができるという部分が長所である。しかし、プロセス指標をもってしても、利用者の満足度が分からないというところが短所である。